朝鮮語 検定試験

このページでは、日本国内で行なわれている朝鮮語関連の検定試験を3つ紹介します。各自の学習目的に合わせて、受ける試験を決めるとよいでしょう。

 

1.ハングル能力検定試験 (←試験名をクリックすると、公式HPに飛ぶことができます)

日本のハングル能力検定協会が主催する試験。通称、「ハングル検定」、または「ハン検」。ここでいう「ハングル」とは、いわゆる言語名としての呼称。

 

<認定級> 

5級→4級→3級→準2級→2級→1級(易→難)の6段階

各級のレベルと合格ラインは、 ここ(外部リンク)を参照。

 

<特徴>

・筆記試験(前半)と、聞き取り、書き取り試験(後半)に分かれる。筆記試験では、日朝、朝日の翻訳問題も出題される。なお、初級では、問題文が日本語で提示される。

・最上級である1級においては、北朝鮮の文章も出題される。また、同じく1級では、2次試験(面接)が課される。なお、この2次試験で不合格となった場合、次回、次々回のうち1回に限って、1次試験の免除を受けることができる(所定の手続きが必要)。

・1次試験は、一定数の受験者が集まれば、準会場の設置が可能。
・過去問は、級ごとに刊行されており、書店で購入が可能。また、初級、中級は、出題基準となる語彙集が検定協会から発行されている。

・試験は、年2回、6月(第1日曜日)と、11月(第2日曜日)にあり。

 

2.韓国語能力試験 

韓国の政府機関が主催し、韓国教育財団試験が主管する試験で、世界60ヶ国で実施されている。通称、「TOPIK」(トピック)。2014年10月(第36回)からは、実施要領が大きく変更されたので、過去の情報と混同しないよう注意。

 

<認定級> 

1級→2級→3級→4級→5級→6級(易→難)の6段階

各級のレベルと合格ラインは、 ここ(外部リンク)を参照。

1・2級が初級、3・4が中級、5・6級が高級=上級。試験問題としては、1・2級(TOPIK1)、3~6級(TOPIK2)の2通りしかなく、基準点に達した級が認定される。

 

<特徴>

・級を問わず、問題文は全て朝鮮語で提示される(ただし、問題は限りなくパタン化されているので、過去問により、出題形式に慣れておけば、そんなに恐れることはない)。

・TOPIK1は、聞き取り、読解(計110分)。TOPIK2は、聞き取り、読解、書き取り(作文を含む。計180分)。

・韓国政府が認定する唯一の試験であるため、韓国の大学への留学(含、奨学金申請)、就職を考えている人は、受験が必須。
・実施要領が改定された第34回以降の過去問は、刊行されていないが、対策問題集や語彙集(非公式)は刊行されている(2016年2月現在)。なお、過去問、語彙リストは、 ここ(外部リンク)ここ(外部リンク)から一部、ダウンロードが可能。

・オンラインからの申し込みができるほか、受験料のクレジットカード決済も可能。出願にあたっては、日本語サイトも完備されているので、初級を受験する人でもそんなに困ることはない。
・団体受験時、割引あり。
・試験は、年2回、4月と10月にあり。

 

3.通訳案内士試験

外国時旅行者にガイド、案内をする際に必要になる試験。外国語能力のみならず、日本に関する広範囲な知識が問われる。

 

<特徴>

 ・1次試験は、外国語、日本地理、日本歴史、産業、経済、政治及び文化に関する一般常識の4科目(外国語以外は、マークシート)。なお、ハングル能力検定試験1級に合格していると、外国語の筆記試験は免除される。
・2次試験は、知識だけでなく、通訳案内の実務能力をみるもの。

・試験は、8月末(1次:筆記)と、12月初(2次:口述)にあり。

 

※以上の情報は、2016年2月現在のものです。最新の情報は、自身でも調べるようにしてください。なお、できるだけ正確な記述をするよう心がけていますが、万が一、何らかの事実誤認があり、サイト閲覧者が不利益を被った場合、当方は、一切の責任を負いません。