髙木丈也研究会2(言語研究のインターフェース)

髙木丈也研究会2(言語研究のインターフェース)は、慶應義塾大学 SFCで火曜日に開講されている研究会(他大学でいうところのゼミ)です。毎回、学生による研究発表と質疑応答、議論を中心に進めており、「言語」を音韻論や形態・統語論だけでなく、コミュニケーション、社会、政治、メディア、教育、歴史、文化、生活・・・など多様な観点から分析することによって、言語学が地域や社会にどのように貢献できるかを研究しています。まだ始まったばかりの研究会ですが、今後は研究成果を社会に向けて積極的に発信し、様々な政策提言も行なっていきたいと考えています。

*2023年度の研究会 最終発表会 プログラムこちらからご覧いただけます。

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2022年 秋学期 研究会(朝鮮・言語) 最終発表会 プログラム

23 (金)1300〜 

・SFCで対面で実施

・途中で休憩・質疑応答あり

・参加をご希望する方は、メールフォームからご連絡ください。

・時間は若干、変更になることがあります

 

13:10 歌舞伎町に集まる若者たち〜生活実態と居場所に関する社会学的研究〜

13:16 マルチ商法

13:22 映像表現と鑑賞者に与える効果

13:28 バイリンガルにおける言語選択とアイデンティティについて

13:34 ハッシュタグを最大限効果的に活用するための法則を探る

13:40 映画の会話分析からみる、当事者/非当事者の分断を乗り越えるコミュニケーション

13:46 ジェンダー用語と社会的な認識の変遷

13:52 消費財ブランドのテレビ広告が消費者に与えるブランドイメージへの影響

13:58 お笑い芸人から学ぶ人を幸せにする話術

 

13:10   日中韓を中心とした海外マーケティングにおけるブランディングの重要性

13:16   日韓のeSportsプロシーン比較

13:22   日韓のメディアから見るメンタルヘルスに対する認識の比較 〜自殺報道の仕方の比較〜

13:28   韓国のニュートロ

13:34   サッカーから紐解く日韓の強み

13:40   日韓美意識比較(化粧品成分/整形)

13:46   日韓アイドル産業構造と消費者行動比較

13:52   韓国から学ぶアート×都市再生(仮)

13:58   韓国のコーヒー消費とカフェ文化

14:04   日韓外交における国民感情の影響

14:10   日韓esports選手のセカンドキャリア比較

14:40   ヤングケアラーから考える社会問題と認知

14:55   在日コリアンのアイデンティティ形成について

15:10   印象・記憶に残るテレビCM

15:25   悪口と社会

15:40 ティーンの流行語やトレンドとSNSの関係性に関する研究

16:05 高校生の部活動におけるSNS活用の一考察 ~バスケットボール競技を通して~

16:20 アイドルとファンのコミュニケーション

16:35 日韓のボーイスカウトから見る自然教育 -コロナ禍の状況を踏まえて-

16:50 KPOP世界進出成功の要因と日韓比較

17:05 韓国語ネイティブの類義の漢字語と固有語の使用

17:20 日韓におけるeSports文化の違い -職業としてプロゲーマーを日本で浸透させるには-

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2021年 秋学期 研究会(朝鮮・言語) 最終発表会 プログラム

 

2022年1月28日(金) 12:00

・新型コロナウィルスの感染状況に鑑み、実施形態は検討中(ご参加の方はメールフォームからご連絡ください)

・時間は若干、変更になることがあります。

 

12:00 感動を生むCM ー東京ディズニーリゾートのCMを例にー

12:15 若者言葉によるコミュニティ形成とその影響

12:30 アイドルグループ嵐に学ぶ、ファンになるスイッチを押す方法

12:45 絵がとりもつ自己、それから他者

13:15    近代日本の翻訳語とその朝鮮語への流入、および近代化についての考察

13:30    日本語母語話者と日本語学習者の一人称の使い分け

13:45    芸術作品を通して受け取る側と製作者のコミュニケーションは可能なのか

14:00    Z世代が求めるアーティスト像について

14:30   10年後のファッション業界はどうあるべきか

14:45   大学生の日常会話における対称詞の日韓比較

15:00   朝鮮語の発音変化による印象の違い

15:15   外国人観光客の多言語交渉の最適化

15:45   ヤングケアラーから見つける問題解決につながる認知度のあげ方

15:50   言語学習ストラテジーのフィールドホッケー技術への応用

15:55   K-POPの日本進出における戦略の特徴と課題

16:00   15秒で惹き付ける話し方

16:05   在日コリアンのアイデンティティ形成について

16:10   印象・記憶に残るTVCM

16:15   音楽における季節感についてー日英米の「春らしい」曲とは?ー

16:20   悪口や卑語に見る社会の性質

16:25   流行語やトレンド・デマと SNS の関係性に関する研究

16:30   スポーツのメディア活用に関する調査・分析

16:35   地下アイドルとファンのコミュニケーション

17:00   日韓のボーイスカウト減少から見る教育・社会・自然教育

17:05   KPOP世界進出成功の要因と日韓比較

17:10   韓国語における類義の漢字語と固有語の使用

17:15   日韓のテレビ文化の変容と今後

17:20   日韓のゲーム業界の比較

17:25   お笑い構造分析〜芸人から人を幸せにする話術を学ぶ〜

17:30   広告とブランドイメージ

17:35   シズルワードとそのビジュアルデザインの関係性

17:40   インスタグラムとツイッターの効果的なハッシュタグの違い

17:45   韓国のニューレトロ

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2020年度 研究会(言語) 最終発表会 プログラム

 

・2021年2月3日(水) 13:00

・zoomで実施(ご参加の方はこちらからご連絡ください)

時間は若干、変更になることがあります。

 

13:00 校閲の意義 -学士論文の校閲を通して-

13:15 映画の構造分析-千と千尋を使用して-

13:30 スポーツとその環境がコミュニケーションに与える影響

13:45 『桃太郎』の変遷

14:00 休憩

 

14:15 効果的なセルフトーク・言葉から行動へ

14:30 自然言語処理と楽譜データの機械的解析による楽曲メロディ翻訳

14:45 語彙と物語解釈の関係性-大学生が会話で使用する語彙と物語のポジティブさに注目して-

15:00 英語圏からの帰国子女の言語的アイデンティティ

15:15 休憩 

 

15:30 感動を生むCM ー東京ディズニーリゾートのCMを例にー

15:40 言語によるコミュニティ生成

15:50 アイドルグループ嵐から学ぶ、ファンになるスイッチを押す方法

16:00 絵本がとりもつ心理世界

16:10 近代日本の翻訳語とその朝鮮語への流入、および近代化についての考察

16:20 休憩

 

16:35 日本語学習者の主語の使い分けにはどのような違いがあるのか

16:45 芸術作品を通して受け取る側と製作者のコミュニケーションは可能なのか

16:55 同一ジャンルの物語の斬新さについて

17:05 Z世代が求めるアーティスト像について

17:15 言語教育がもたらす児童のアイデンティティ形成への影響

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<研究テーマの例>

◆2020年度

・校閲者っている意味あるの?

・映像のプロット分析―登場人物ごとの構造―
・スポーツとその環境がコミュニケーションに与える影響
・桃太郎の変遷
・セルフコーチング・言葉から行動へ 〜自分自身を説得し行動へとつなげる〜
・自然言語処理と楽譜データの機械的解析による楽曲メロディ翻訳
・日常的に使用する語彙が文の解釈に与える影響
・SMS/SNS コミュニケーション上でのコードスイッチングにおける傾向
・人の心を動かす言葉
・嵐に学ぶ、ファンになるスイッチを押す方法
・近代日本の翻訳語とその朝鮮語への流入、および近代化についての考察

 

◆2019年度

・マルチリンガル社会における違和感・疎外感の緩和を目指す環境デザイン

・保育所を対象とした効果的な防災教育 -クランテテ三田保育園における取り組みの考察-

・異言語コミュニケ-ションにおける音楽による環境デザイン

・語彙傾向と認知について

・スポ-ツからなるコミュニケ-ションと人間関係

・『桃太郎』の変遷 -中世から現在まで-

・アニメ-ション作品における登場人物の発言と行動指針の変遷

・自然言語処理と楽譜デ-タの機械的解析による楽曲メロディ-翻訳 −NLPによる歌詞分類と自動生成

・グロ-バル人材の育成 -コミュニケ-ション力の重要性-

・英語学習における態度やモチベ-ションの形成について

・大学生の英語学習について

・宝塚歌劇団の海外公演における考察 

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Q&Aコーナー(よくある質問) 

Q:研究の仕方や論文の書き方など、まったくわからないのですが、ついていけますか?

A:心配ありません。折に触れて、文献検索ガイダンス、論文執筆ガイダンス(章立て、引用、図表、参考文献一覧など)を実施しているほか、個別の質問にも随時応じています。研究会に初めて参加する人は、研究の「いろは」をしっかり身につけるつもりで臨んでください。

 

Q:どのような手順で研究をするのですか?

A:毎学期1つの完結した研究テーマを決め、じっくりと取り組んでもらいます。学期中に4回の発表(授業期間外の最終プレゼン1回を含む)を課しており、各回が(1)先行研究の批判的検討、(2)調査計画(報告)、(3)分析、(4)結論という研究の進捗と連動しています。なお、当研究会では基本的に毎学期、独自のフィールドワーク、調査を実施することを推奨しており、実施に際しては、翻訳や調査対象者の紹介、調査票の拡散などメンバー間での協力体制をとっています。

 

Q:研究会はどのような雰囲気ですか?

A:上下関係などはなく、時には真摯な、また時には和やかな雰囲気の中で議論を行なっています。研究会のグループLINEもあり、研究(会)に関する情報交換もリアルタイムで行なっています。また、学期の初めには歓迎会、最終プレゼンの後には打ち上げを実施し親睦を深めています。

 

Q:研究会のルールなどはありますか?

A:当研究会では研究への基本的態度を重視しています。遅刻や無断欠席、発表の直前放棄などは認めていません。それは社会における基本的なマナーであることはもちろん、SFCが目指している研究の方向性-多様な視点を取り入れ、皆で研究を作っていく-を大切にしたいからでもあります。仲間の研究にも問題意識を持ち、議論を重ねていく中できっと自分の研究にも得るところが大きいでしょう。

 

Q:プロジェクトは実施していないのですか?

A:過去には実施したことがありますが、2024年度時点では実施していません。

 

Q:卒プロ(卒論)の指導は、どのようなスケジュールで行なわれますか?

A:最終年度にはグループでの輪読を複数回行います。また、最終学期は、執筆→コメント(研究会/教員)→執筆→コメント(研究会/教員)→・・・の繰り返しになります。例えば、秋学期の場合は、おおよそ以下のようなスケジュールで行なっています。

 

夏休み:学期開始前の面談時、章立て確定

 10月:序論、先行研究の執筆 + 参考文献、図表などの1次整理  

 11月:三田祭期間の1週前までに分析の3分の1まで

 12月:年内最後の研究会までに分析の3分の2まで

 1月:初の研究会までに分析の最後まで

    授業期間 最終週までに結論まで

    あとは提出まで適宜面談 or オンライン上で指導。

    *1月末に提出

 

Q:卒プロ1のメンターになってもらうためには、条件がありますか?

A:卒プロ1のメンターとして登録するにあたっては、それまでの学期に髙木の研究会、および講義科目(韓国地域論)を履修していることを条件としています(当然、受講態度や出席状況なども考慮されます)。希望者は申請前に一度相談をするようにして下さい。

 

Q:卒プロ2からメンターになってもらうことはできますか?

A:卒業論文の執筆は中・長期的な指導が必要であると考えるため、基本的には卒プロ2の登録は卒プロ1の指導を私に受けた学生に限っています。指導教員の転出など特別な事情がある場合は、必ず早い時期から相談をするようにして下さい。学期初めなど直前の依頼は基本的にお断りしています。

 

Q:フィールドワークは実施していますか?

A:髙木丈也研究会では、フィールドワークを重視しています。これまで朝鮮大学校 文化祭(東京)、敬老堂(京畿道 安山)、チャガルチ市場(釜山)、結婚式場(ソウル)、済州島など、色々なところに行きました。コロナ禍でしばらく中断していましたが、2024年3月には特別研究プロジェクトを実施し、久しぶりにソウル首都圏でフィールドワークを実施しました。

 

Q:研究会を見学してみたいのですが、どのようにすればよいですか?

A:研究会の見学は随時受け入れています。ただし、教室を移動することも多く、講演会やフィールドワークを実施していることもありますので、できるだけ事前連絡をするようにして下さい。 

 

Q:髙木研究会に入りたいのですが、どのように手続きをすればよいですか?

A:研究会の登録募集期間に「研究会シラバス」を参照し、所定の方法でエントリーをしてください。その後、研究計画書の提出、面談を経たうえで合否の判定をします。

 

このほか不明な点があれば、いつでも髙木にメールをしてください。

では、研究会でお会いできることを楽しみにしています。